あごや歯の周りの痛みを緩和!簡単マッサージ法

    朝起きて大きく口を開けてあくびをした時、なんとなくあごや歯の周りが痛かったりしたことはありませんか?
    また、ふとした時に顎や歯の周り、または頭がなんとなく重く痛い時はありませんか?

    今回は、こうしたあごや歯の周りの痛みを解消するためのお家で簡単に出来るセルフケアをご紹介したいと思います。

    痛みが起こる原因とは?

    痛みの多くの原因は、口を閉じるための筋肉の疲労による痛みが原因です。寝ている時や日中の仕事中に、無意識のうちに力を入れていたり、気づかないうちに顎の周りの筋肉に大きな負担をかけてしまっています。その代表的なものに「歯ぎしり」や「食いしばり」があります。その結果、顎周りの筋肉にトレーニングと同じような負荷が加わるため、筋肉痛が起きてしまっています。

    筋肉痛は2種類

    筋肉痛は「急性期」と「慢性期」という二つの異なる段階に分けられます。

    急性期

    通常、運動や活動直後、あるいはそれから24~48時間以内に発生します。激しい運動をして筋肉に強い負荷がかかり、血液の循環が悪くなります。 その結果、痛みのもととなる物質が筋肉に溜まりやすくなります。急性期は、筋繊維が炎症反応を起こしているため、必要なのは炎症を抑制することです。局所を安静にし、発熱を抑えること、つまり冷やすことが重要です。

    慢性期

    慢性期の筋肉痛は、急性期の筋肉痛とは異なり、数週間から数ヶ月にわたって持続する痛みです。私たちが顎や歯の周りの痛み、または頭がなんとなく痛かったりするのは、この慢性の痛みが当てはまります。一般的な疲労による肩こりや腰痛、足の疲れなども慢性期の症状です

    慢性期は痛めた局所が疲労し、機能不全に陥っている状態です。筋肉は硬くなり血流が阻害され、疲労した局所に酸素と栄養が行き届かなくなり、その結果、重だるいような痛みが出るのです。慢性期には、温めて血流を改善させ、痛んだ局所に十分な酸素と栄養が行き届くようにしてあげることが重要です。

    痛みに深く関わってる筋肉は「咬筋」と「側頭筋」

    口を開けたり閉じたりするには「側頭筋(そくとうきん)」「咬筋(こうきん)」「外側翼突筋(がいそくよくとつきん)」「内側翼突筋(ないそくよくとつきん)」これら4つの筋肉が関わっています。その中でも痛みに深く関わっているのが咬筋側頭筋です。咬筋は下顎角、いわゆるエラの所から頬骨にかけて走っている筋肉で、側頭筋は頭部から下顎骨の筋突起に向かって走る筋肉です。この筋肉の流れに沿って同じ方向にマッサージをする事で筋肉のコリがとれ痛みを和らげる事が期待できます。

    お家で出来るマッサージ方法

    まず患部や体を温めることから始めましょう。お風呂にゆっくり浸かり血行を促進させた後、患部をマッサージしていく事がポイントです。マッサージは筋肉が硬くなるのを防ぎ、血行を良くして栄養素を体に巡らせることで筋肉の修復、筋肉痛による疲労の回復を促します。

    あごや歯の周りの痛みに関わっている「咬筋」と「側頭筋」のマッサージをそれぞれ紹介します。

    咬筋マッサージ

    咬筋は、耳の前、頬骨の下に位置しています。人差し指と中指の二本で頬のあたりを触ってもらいます、そこで一度強く噛み締めてもらいます。その時大きく膨らむ場所が「咬筋」です。

    咬筋マッサージは、顎のエラから約1センチくらい上の部分を二本指で小さな円を描く様にグリグリと100回程度を目安にマッサージします。「痛いけれど気持ちいい」程度の強さが目安です。

    側頭筋マッサージ

    側頭筋は、耳の上、こめかみから頬骨をくぐって下顎に付着しています。人差し指と中指の二本でこめかみから約3センチ上の部分に指を当てて、一度強く噛み締めます。その時に膨らむ場所が「側頭筋」です。

    その場所を二本指で小さな円を描く様にグリグリと100回くらいを目安を行います。マッサージの強さは咬筋マッサージと同様に「痛いけれど気持ちいい」程度の強さで、強くなり過ぎないように注意しましょう。

    セルフケアで対処できない場合は歯科医院へ

    咬筋マッサージや側頭筋マッサージは、顎の痛みや歯の周りの痛みを和らげるための効果的な方法の一つですが、あくまでもお家で出来る簡単なセルフケアにすぎません。改善しない場合は、他の原因も考えられるため医療機関に診断をしてもらってください。

    今回のように口の中や顎の関節の周りの組織が原因になっている場合は、歯科医院を受診してください。 そして、歯科医院の中でも顎関節のMRI画像診断のできる歯科医に診断してもらうことをおすすめします。

    まとめ

    ふとした時に感じる顎や歯の周りの痛みは、口を閉じるための筋肉の疲労が原因かもしれません。この痛みの原因である咬筋や側頭筋は、歯ぎしりや食いしばりが原因で凝り固まるとも言われています。痛みを感じる場合には、今回紹介した「咬筋マッサージ」や「側頭筋マッサージ」をぜひ試してみてください。マッサージは、血行の良い状態が効果的なので、お風呂で体を温めてするのがオススメです。

    もし、痛みが改善されない場合は、何か他の原因の可能性も考えられます。そのような場合は、早めに専門医(歯科医院)に診てもらいましょう。

    記事監修 Dr.堀内 啓史
    堀内歯科医院
    院長 堀内 啓史