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今の歯磨きをもっと良くするためのコツ

「歯の隅々まできちんと磨けています」と自信がある人はどのくらいいますか?隅々まで磨けている人でも、歯と歯ぐきの間や奥歯は磨くのがとても難しいと思います。

歯ブラシでは磨きにくい場所にはデンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどを併用する事で格段に歯垢除去率がUPします。

歯磨きは虫歯や歯周病から歯を守る為にも1番大切な基礎になります。まずは、歯ブラシでの歯磨きの基本のおさらいをします。

正しい歯磨きの3つのポイント

毛先を歯や歯ぐきの隙間にきちんと当てる

 歯ブラシの毛先を歯と歯ぐき(歯肉)の境目、歯と歯の間にきちんとあてて磨きましょう。部位によって歯ブラシの角度を変えながら汚れを落とすことを意識しましょう。鏡でみながら歯磨きをすると歯ブラシの毛先のあたり具合もわかるので調節しやすいと思います。

軽い力で動かす

歯ブラシの毛先が広がらない程度での強さで磨きましょう。弱すぎても強すぎても汚れはとれません。鉛筆を持つようにして歯ブラシを握って力を入れすぎないように軽い力で磨きましょう。

小刻みに動かす

5~10mmの幅を目安に小刻みに動かし、1~2本ずつ磨きましょう。大きく動かすと毛先の当たっていない箇所が出てきてしまうので、全ての歯に歯ブラシの毛先が当たるように1本1本磨いていきましょう。

歯磨きをもっと良くするコツ

いつもの歯磨きをより良くするためにいくつかポイントを紹介していきます。歯磨きの目的は歯の汚れをきちんと落とす事。歯磨きを毎日していてもきちんと汚れが落とせていなければ虫歯や歯周病になる可能性が高まります。

食後30分はあけて歯を磨きましょう

普段お口の中は基本的に中性ですが、食後すぐは口の中が酸性に傾いて歯質が傷つきやすい環境です。酸性の状態はむし歯菌が活発になりやすく、歯の表面のエナメル質も溶けやすく弱っている状態です。食後30分程時間が経過すると唾液の力で中和されて溶けたエナメル質も回復します。大切な歯を守るために食後すぐの歯磨きはやめましょう。

フロスや歯間ブラシの最適なタイミングは歯磨きの前

米国歯周病学誌で「フロスは歯磨きの前に行うことが、最も効果的に歯垢を除去する理想的な順序である」という研究結果が報告されています。歯磨きの前にフロスや歯間ブラシで汚れを取り除いてから歯ブラシで磨く事で、歯磨き粉の有効成分(フッ素など)を歯と歯の間にも行き渡らせることができます。

フロスや歯間ブラシ併用で歯垢除去率がグンとUPする

歯ブラシのみの歯磨きでは歯垢の除去率は約60%と言われており、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで90%近くも歯垢を除去することができます。歯磨きの時は積極的にフロスや歯間ブラシを併用してケアしましょう。これだけで虫歯や歯周病などのリスクは大幅に下がり、健康な歯を保つことが出来ます。

歯磨き時間の目安は最低3分!

歯磨きの目的は汚れを落とすことであり、丁寧に磨くとなると3分間程度は時間がかかります。歯磨き粉の泡がお口いっぱいに広がってしまうと、短時間で歯磨きを終えて汚れが残ったままということもあります。磨き残しを防ぐために1回目は歯磨き粉を使わずに磨いて、仕上げで歯磨き粉を使って歯磨きするのもオススメです。

寝る前の歯磨きは特に丁寧に

1日3回歯磨きができる事が理想ですが、1日の中で1回しか歯磨きできないという場合でも、その1回にしっかり時間をかけて歯磨きできれば、すぐに虫歯や歯周病になる可能性を減らすことができます。就寝中は自浄作用のある唾液の分泌が減り、お口の中の菌が増殖しやすいため、寝る前の歯磨きは特に丁寧に磨きましょう。

歯ブラシは月1回が交換の目安です

毎日時間をかけて丁寧に歯磨きをしていても、歯ブラシの状態次第では歯垢の除去率にも違いが出てきてしまいます。そして、古い歯ブラシは歯ブラシ自体に雑菌が繁殖しやすくなっています。歯ブラシの寿命は1ヶ月と考えて定期的に交換することをお勧めします。1ヶ月経っていなくても毛先が開いてきたら交換の時期の目安です。

毛先の開いた歯ブラシは歯垢除去率が約40%下がります

新品の歯ブラシを使用したときの歯垢除去率を100%とした場合、毛先が開いている歯ブラシでは60%程度しか歯垢を落とせていません。歯垢をきちんと取り除くためにも毛先の開きが目立ってきたらすぐに交換しましょう。今お使いの歯ブラシの状態をこの機会にチェックしてみてください。

要注意!歯垢(プラーク)が残りやすい場所

歯磨きをしていると磨きやすい場所と磨きにくい場所があります。磨きにくい場所は磨き残しの割合も多く、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。磨き残しの多い部分の磨き方について紹介します。

でこぼこ歯並び【叢生(そうせい)】

歯並びが、でこぼこしている歯は1本1本にハブラシを縦にあてて毛先を上下に細かく動かしましょう。

親知らずや背の低い歯

奥歯の背の低い歯に対しては、歯ブラシを斜め横から入れて磨くようにしましょう。

歯と歯ぐき(歯肉)の境目

歯ぐき(歯肉)に対しては45度の角度に毛先をあててハブラシを5mm幅程度で動かしましょう。力を入れすぎると痛くなったり歯や歯ぐきが傷つきやすくなるので要注意です。

磨き残しの多い部分にはワンタフトブラシ

ワンタフトブラシとは歯ブラシの毛先が小さく一つにまとまった1本ブラシのことを言います。歯ブラシでは磨きにくい部分を磨いてくれる歯ブラシになります。特に親しらずや歯並びの悪い部分など汚れが溜まりやすい所をピンポイントで磨けるため虫歯や歯周病予防にとても効果的です。

Ciメディカル ミクリン(MICLIN)ワンタフト

汚れが溜まりやすい所をピンポイントで磨ける

密集した細かい毛先で細部の汚れを取り除きます

ミクリンワンタフトブラシはヘッド(タフトブラシの頭部)が小さく太めの毛束が特徴です。毛先の先端部分がとても鋭角になっているので狭い奥にも入りやすい構造になっています。そして、どの角度から歯に当てても毛先の断面が歯に直接当たりやすく、奥歯などの磨きづらい場所のお掃除向いている歯ブラシです。

ワンタフトブラシの磨き方

最初に歯ブラシで全体を磨きます。磨き終わったら一度口をゆすぎ、磨き残しの部分や歯が重なりあっている部分などは、ワンタフトブラシを使い重点的に磨いていきます。手鏡などを見ながら磨きたい部分に毛先があたっているかを確認しながら磨くと磨きたい部分へのアプローチがしやすいです。

磨きたい部分に毛先をあて細かく動かすのがポイント

歯ブラシのようにワンタフトブラシを持ち、磨きたい部分に毛先をあて細かく動かすのがポイントです。歯と歯茎の境目をなぞるように磨いていくと歯周病予防に効果的です。

磨き残しは染め出し液でチェックすることもできます

当院で取り扱っている染色液(下記掲載写真)は歯垢は赤く、歯石は赤みがかった青色に染色されます。歯垢だけでなく歯石の有無もわかる優れものです。

メルサージュPCペレット〈歯垢歯石染色液〉

舌で歯を触ってみてざらざらしている所は、汚れがついている所です。しっかり磨けているとツルツルとした舌触りになりますので、磨き残しの目安として確かめてみて下さい。どこを磨けていないかを確かめるために、一目でわかる染め出し液を一度使ってみるのもいいかもしれません。ドラッグストアなどにも置いてあるので気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

歯ブラシは毛先が開くと、歯にきちんと当たりにくくなり、効果的に歯垢(プラーク)を落とせません。歯ブラシは1か月に1本を目安に交換しましょう!また歯並び等で磨きにくいところにはワンタフトブラシもオススメです。

歯ブラシでのブラッシングの前に、デンタルフロスを使うと、歯垢(プラーク)の除去率がUPします。デンタルフロスで、歯と歯の間の歯垢(プラーク)もしっかりかき出しましょう。

また人によって歯並びや、お口の開き具合も変わるので、ご自身にあった歯ブラシをえらびましょう。歯ブラシ選びに悩んでいる方は、かかりつけの歯医者さんに聞いてみてください(^ ^)

記事監修 Dr.堀内 啓史
堀内歯科医院
院長 堀内 啓史